御召緯
御召ヌキは織物の緯糸に使用される糊をつけた強撚の緯糸です。
製織後に生地をぬるま湯につけて揉む事で糊を落とし、撚りが戻る力を使って「しぼ」と呼ばれる細かい隆起を作り出します。
この「しぼ」が独特の風合いとしわになりにくい性質を作り出します。
御召ヌキは一メートル間に約三千回の撚り数で(一般的な撚りの多い駒糸で約千三百回の撚りが入っています)
絹に必要以上の負担をかけない速度で撚糸をするために時間がかかり、約五十グラムを作るのに三日程度かかります。
八丁撚糸機によるよりの様子
御召緯を巻いたボビンを1個作るのに10日程度かかります。